ミーム
ミーム(meme)とは、人類の文化進化の文脈において用いられる概念で、文化を人の脳から脳へと伝達される自己複製子(情報)であると見なしたときに、伝達される情報の最小単位のこと。動物行動学者、進化生物学者リチャード・ドーキンスが自然選択の働きを説明するために、遺伝子以外にも存在しうる理論上の自己複製子の例として提案した。
ドーキンスの視点によれば、自然選択に基づく進化が起きるためには、複製され、伝達(あるいは遺伝)される情報が必要である。またその情報はまれに変異を起こさなければならない。これは生物学的進化では遺伝子である。この複製、伝達、変異という三つの条件を満たしていれば遺伝子以外の何かであっても同様に「進化」するはずである。訳語としては摸倣子、摸伝子、意伝子がある。文化を脳から脳へ伝達される情報と見なす視点は、文化を個人の振る舞いを規定する超個体的な実体(社会的事実)と見なす伝統的な社会学の視点と対照的である。
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